Ender3 V2 にオートレベリング機能「BLTouch」

3Dプリンター

Ender3はなかなかどうして優れた商品で一度しっかりレベル調整すればしばらく再調整の必要がないです。

しかし、冬場など寒い時期のヒートベッドへ一層目の定着がどうしても厳しくなります。

そこで、オートレベリング機能を付加することで毎回安定したプリントが出来るようになりますし、設定後もダイヤルで0.01mm単位で調整可能になります。

オートレベリング化する商品は金属検知式や接触検知式など色々ありますがCreality純正の「BLTouch」は接触検知式になります。どの商品もヒートベッドを数か所検知して微細な高低差を拾ってFirmware上でデータ化して均一な印刷を助けてくれます。

余談ですがVORON2.4の場合は検知したデータを4隅のZ軸モーターで調整してヒートベッドと並行にしてくれます。レベリングを見てるとそれぞれ単独で動いて自動調整されるさまはなかなか見ていて感動します。

購入

購入した商品は、色々不安もあってCreality純正のEnder3 V2専用の物を買いました。

AliExpress  BLTouch Ender3 V2

実際やってみると案外単純な構造なのでサードパーティ製の3DTouchなんかでも十分だったのかもしれないです。ご利用にあたっては自己責任でお願いします。(;・∀・)

BLTouch設置

Ender3 V2への取り付け自体は簡単でZ軸リミットスイッチを取り外して、付属のアタッチメントでBLTouchをホットエンド横に取り付けてマザーボードのコネクターに刺すだけで完了です。配線の処理は気になりますがまぁとりあえずは他のケーブルと一緒にインシュロックで固定しておけば大丈夫です。

設置完了後大まかにベッドの水平を合わせておいてください。今後めったにしないので最後だと思って4隅きっちり位置出ししておいてもいいかもですね。

撤去後のZ軸リミットスイッチ
Ender3 V2は専用のコネクターがあるので差し込むだけです。

コネクター接続の時にマザーボードのバージョン確認しておきましょう。ちなみに自分は確認し忘れて何度もプリンター裏返すはめになりました・・・

Firmware更新

このまま動作させるとZ軸リミットスイッチが無いのでベッドに衝突しますのでご注意ください。

Creality公式サイトからFirmwareをダウンロードします。

先ほど確認したマザーボードのバージョン4.2.7または4.2.2のどちらかを選択してダウンロードします。

今見ると”and filament detection”て書いてますね、フィラメント切れにも対応してるらしいのでまたいずれ取り付けたいと思います。

解凍してできた以下のファイルを

Ender-3 V2-Marlin-2.0.1-HW-(4.2.7または4.2.2)-mainboard-V1.1.2-compatible with BLTouch and filament detection.bin

をSDカードに書き込んでEnder3に刺して起動するとバージョンアップが開始されます。

※SDカードには他のファイルはいれないようにしたほうがいいそうです。

無事完了するとパネル表示のUIが変わっていれば成功です。これに限らずFWアップデートはドキドキしますよね(;’∀’)

初期設定

少し表示は変わりましたが大きく変わったのはLevelが増えたぐらいです。

いつもどおり”Auto Home”をすれば、、、センターにいきます( ゚Д゚)!それで間違いないですw

BLTouchが反応する位置まで下がりますので、その後Prepare→Z-offsetでホットエンドを少しづつ下げて行ってレベリングするときと同じように紙が1枚挟まるように調整します。

※いきなり下げすぎないように注意してください。

プリント前にここを始点にして各9か所自動でレベリングして調整してくれます。

最後にスライサーソフトの設定ですが、プリンター設定の「G-Codeの開始」のG28の下にG29のコードを書き加えればあとはいつも通り印刷をすれば、毎回オートレベリングして印刷してくれるようになります。

最初このG-Codeの設定自体なにをしているのかさっぱりわからなかったんですが、

G〇〇というのがそれぞれマクロで各数字ごとに動作が割り当てられているようです。firmwareの設定でもっと細かく一行だけで命令を割り当てることも可能のようです。

他のプリンターでもですがEnder3でも

G1 はプリンターの単独の動作xyz座標へどんなスピードで移動、フィラメントをどんな速さで何ミリ送り出すなどです。

G28はAutoHome

G29はオートレベリング

となっているようです。

余談

ここからは自己責任で試していただきたいんですが

印刷途中にもZ-offsetが調整できます。本来であれば1層目を印刷中に定着を確認しながらさらに調整したい所ですが、どうもOctoprintと併用するとバグってヒートベッドをガリガリ削る時があります。併用される際はいつでも止めれる状態で試してから調整してください。

さらに余談ですが、、、

BLTouchは接触型ということもありセンサー部分がプラスチックの針で飛び出しています。印刷中にプリントが剥がれて印刷面より飛び出すと針に引っかかって見事に印刷物が飛んでいきます(;’∀’)お気を付けください。あと、定着が強いと逆に針の方が負けて曲がりますw

コメント

タイトルとURLをコピーしました